生き生きと働いている、人が好きだ
生き生きと働いている、人が好きだ。
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『ワークライフバランス』という言葉が、すっかり浸透してきました。ですがこの言葉の、実際の使われ方に、僕は「?」と思うことがあります。
元々『ワークライフバランス』は、「仕事と生活の調和」を意味しています。日本でも、内閣府が出した2007年の憲章に、はっきりと書かれていますね。(http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html)
でも実際には、この『ワークライフバランス』という言葉、どんな場面で使われているか。
人によって色んな解釈をされていますが、結構多いなと感じるのが、「仕事はほどほどに」「仕事と仕事以外(余暇)の区別を明確に」といった強調のされ方。調和ではなく、『ワーク』を『ライフ』から切り取るような文脈で、語られていることがあるように思います。
あるいは、『ワーク』と『ライフ』を、対立相手として。
ちょっと残念です。
もちろん『ワーク』は、食べていくための稼ぎを得ることが、基本です。でも同時に、お金を稼げるということは、何かを社会に提供しているから対価を得られる、ということでもある(人を騙して稼ぐ、という手段は別ですが。)
マズローの欲求段階にもありますが、社会の中で、自分の存在意義を感じていたい気持ちは、人が元々持っているもの。加えて、現代では多くの人が、『ワーク』に、自分の人生の、かなりの時間を投じています。
『ライフ』を充実させることと、『ワーク』を充実させることは、無関係にはなり得ないと思うのです。
僕は、1日の中で『ワーク』に一番時間をかけているので、『ライフ』の中心に、普通に『ワーク』があります。同時に、家族のことも、趣味の写真や旅行や読書やお酒(笑)も、すべて『ライフ』の中に混在しています。
今の『ワークライフバランス』という言葉は、どこか本来目指すものと逆に行きつつあるようで、気になっています。
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9年大阪で働いてきて、たくさんの人に会い、たくさんの仕事をしました。
そして、僕がワクワクしながら仕事をするとき、そのそばには、必ずワクワクしながら、生き生きと働く人の存在がありました。
そこには、会社の規模とか関係なく。
壁に当たるたびに、何とかそれを実現しようと協力してくれたり。
納得のいくまで、良くしようとしてくれたり。
ただただ一緒にお客さんのことを考えたり。
そんなことを、楽しそうにする人が、世の中にはたくさんいるんです。
正直に書きます。
僕は、働く人が好きなんですね。生き生きと働く、人といるのが。
今は出版社で、ものづくりのディレクターのようなことをやっていますが、最近一番興味があるのは、人材関連の分野。特に人と人、人と仕事のマッチングに関心があります。
僕のベースに今あるのは、タイトルに書いたこの気持ちです。気づいてしまったので、これからはもう隠さないことにしました。
生き生きと働いている、人が好きです。
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