もうちょっと幸せな仕組み
カレンダーを見れば、今年も残り4ヶ月弱。自分のスケジュールに、『2017』という文字がチラつくようになりました。年内も残された時間がそんなに多くないことに気づいて、ちょっと焦りを覚える秋の始まりです(@_@)
ふと、今更ですが、2016年という年がどういう節目にあたるのか、考えてみました。
日本で言えば、バブルの崩壊から25年。四半世紀です。経済の(今から見れば異常な)拡大期が終わって、成熟・縮減社会といわれる状態に入ってきました。
人口の増加が頭を打ってから、約10年。東日本大震災からも5年です。
改めて見ると、歴史的にはほんの僅かとも言えるこの間に、僕らの暮らす社会の構造とか、価値観とか、人の行動は、次々と変化しました。そして世界が、どんどん小さくなっています。
変化には、やはりICT(情報通信技術)の発達が、何よりも大きく影響しました。インターネットが普及して約20年。スマホのシェアが急増して5年になります。
僕たちが手にできる情報量は格段に増えて、色んなことが、ものすごく便利になりました。情報の流れ方が、それまでと一変して、個人が情報を発信できるようになって、商品やサービスの中身、消費や仕事の仕方まで変わってきました。
『課題先進国』と言われる日本には、解決の必要な問題が、たくさんあります。ですが、それを解決できそうな技術が登場したり、古い価値観が見直されたりしていて、僕はこれからは良い時代になるし、良い時代に出来る!と、ごく普通に信じています。
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それでも一方で、感じることがあります。
日本人は、変化を "自分で、進んで" 受け入れるのが、やっぱり苦手だなぁと。
だから圧倒的な利便性や、変化の必要性に迫られていない部分は、まだまだ過去の仕組みのまま、放置されていることが多いなぁと。
最近特に思うのが、
欲しいモノと、いらなくなったモノとか、
求める人と、求められる人とか、
これだけ情報が多くなったように見えて、まだまだたくさんのミスマッチングが、世の中にあること。
フリマも、オークションも、人材のSNSマッチングも、シェアリングも、あたらしいサービスや仕組みは増えているけれども、利用者は決して多数派とは言えないのが現実。それらを使わなくても、現状は何とか成り立っているんですね。
少し俯瞰すれば、明らかに非生産的なことがたくさん見つかるはずですが、まだ1人1人が、本当には迫られていないんでしょう。
そして、何かしら逃げ道や言い訳さえ立てば、過去のやり方を延々と受け入れてしまう環境が、今の日本には残されているのだと思います。
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和を尊ぶ日本人は、そもそも他の民族に比べてずっと、シェアやマッチングという行為が得意だったのではないかと思います。あるものを使って、効率的に生活していくことは、四季の変化を活かして生きていく上で、不可欠だったはずです。
それが高度経済成長期を経て、いつの間にか、日本から少なくなりました。1人1つ。家庭に1台が当たり前。揃えれば揃えるほど、全体の消費が増え、経済は活性化し、皆が豊かになる。
そして全ての人が欲しがるような動機付けも、たくさんのマス広告が支えてきました。
縮減社会に入ろうとする今、改めて、もうちょっと幸せな仕組みを、皆で考える時期に来ていると思います。これまでのような拡大が無い以上、色んな部分で、今までのモデルの維持が出来なくなることは明らかです。
シェアやマッチングといったキーワードが少しずつですが定着しつつあり、それらを実現できる技術が次々と生まれていく中、これを利用しない手はありません。
そう思っている僕は、子育てでもうちょっと幸せな仕組みを目指す、サービスの開発を始めました。
ビジネスモデルの核も日々変わっていく段階なので、リリースできるのはもう少し先になるかもしれません。
でも少なくとも、自分が動く先に、明るい未来があると信じています(*^^*)
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Twitter @masashis06