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過去と未来をつなぐ。

'83年生まれ ♂ の雑記帖。思ったことは、自分の言葉で書き留めとく。

おくる、つなぐ

ペイ・フォワード、という言葉が、最近よく頭の中を横切ります。

 

"Pay it foward."

 

「ある人から受けた恩を、その人に直接返すのではなく、別の誰かに渡していくこと」を意味する英語です。

この言葉を初めて聞いたのは、2000年に公開された映画『ペイ・フォワード』でした。といっても、当時は特に響いたわけではなく、特報を見て「いい映画っぽいなぁ」と思っただけでした。実際に見たのは、結構最近です。

ただ近頃は、この言葉も、日経の記事を始め色んなところで触れられたりして、視界の中に入ることが、増えたように感じます。

 

僕が改めてこの言葉を意識するようになった理由を考えてみると、やはり『おくる』(送る・贈る)ことの重要性を、仕事や日常生活の中で感じるようになったからです。

自分で抱えない。世界を閉じずに、循環させる。

これからの時代の、1つのキーワードになると思っています。

 

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この5〜10年ほどで、情報を『おくる』ことが、以前にも増してものすごく簡単に、誰でも出来るようになりました。それも、ただ『おくる』だけではなくて、それを別の人に『つなぐ』ことが出来ます。

Facebook(いいね!)、Twitterリツイート)、その他にもたくさんのSNSや、ブログやアプリ諸々。皆が情報をおくり、つなぎ合っています。

 

さらに、今は情報の延長に、リアルなモノの共有=シェアがあります。

家も車も場所も、あらゆるモノが一時的に情報化され、その先でどんどんと共有の対象になっています。シェアリング・エコノミー、といわれる経済活動ですね。

今新しく生まれているビジネスには、シェアの概念を含んでいるものが、たくさんあります。

 

これらが増えているのは、ウェブ技術の発達に、人のもつ「発信したい」「人の役に立ちたい」「認められたい」気持ちなどが、掛け合わさったことが大きいでしょう。

しかし大事な動機の1つは、手持ちの資産をうまく運用し合えば、単純に「得をする」ということです。(もちろん、金銭的なメリットも含みます。)

誤解を恐れずに言えば、得をするから、人は『おくる』のです。

 

日本にも同じような概念が無いかと考えたときに、『情けは人の為ならず』という言葉が思い浮かびました。

「情けをかけると、その人の為にならない」という意味で勘違いされることが多い言葉ですが、本来は「人に掛けた情けは、巡り巡って自分に戻ってくる」という意味です。

また、近江商人の『三方よし』という言葉もありますね。商いをする上で、日本各地で受け入れてもらうために、社会への還元を考慮に入れた思想です。

 

ペイ・フォワードという言葉は英語ですが、日本にも同様の考え方が、実は流れているんだと思います。

 

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次の人に送る・贈る、ということ。

自分が受けてきたことを、次の人に引き継ぐということは、自分自身にとっても、とても重要な行為だと僕は思っています。

 

自己犠牲の奉仕ではありません。自分が受けたこと・やってきたことを、客観的にもう一度振り返る、めちゃめちゃ良いチャンスなんですよね。一番得をするのは、渡す本人なんじゃないでしょうか。

 

世界を閉じずに『おくる』ということは、自分自身を次に『つなぐ』ことです。

持っているものを手放すことで、身が軽くなって、自分もまた次のものを受け入れられるようになります。

 

変化が早い時代、モノにしても情報にしても、自分が抱え込まないということは、本当に大事。僕は、今そう思っています。

 

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